数週間で足指でグー、チョキ、パーが出来るようになる

足の痺れ、股関節の亜脱臼感が気が付いたら起こらなくなっていた。

前回、寒冷暴露で冬に素足で歩き、体自分で温める力をつけることについて書きましたが、今思い返せば私の場合は、手足の血流を改善するよりも早く解決していたことがありました。それは、足の痺れと、股関節の亜脱臼です。

私の場合は、手も足も極端な左利きで、筋肉のつき方に大きな差があります。そのためか体の不具合は常に右側に現れていました。足でいえば、黒岩さんと一緒で、足の指、特に親指に力が入りにくく、蹴る力もないので、知らず知らずのうちに右足を引きずり気味にしていました。また、椅子に座っていると尻のあたりから痺れが走りだし、最後は股関節が脱臼した感じで全く足に力が入らなくなり、道端で突然歩けなくなることもこともしょっちゅうありました。道端で歩けなくなると、電柱や壁につかまって、その場で背骨コンディショニングの股関節運動で股関節を正しい位置に戻して対処していました。

この原因は右側の足の筋肉が弱いせいだとばかり思い、足裏の筋肉からお尻の筋肉までいろいろyutubeを見て、研究を重ね、私なりに一生懸命に筋トレをしてみました。ただそれは、努力のわりには効果も少しで、一時的に良くなったかな程度のものでした。そして、また忘れたころに突然足の痺れが生じて、足の付け根から力が抜けてしまい、路上で立往生することの繰り返しでした。

裸足で走り始めて、全てが変わってた!

裸足で走り始めたきっかけ

ヴィム・ホフの冷水浴後のAfter Dropの改善のために、手足の血流を良くしようと始めた裸足での散歩ですが、はじめは公園まで靴を履いて行き、公園で靴と靴下を脱ぎ、恐る恐る公園を周回する程度でした。味わったのは、小石の痛さと、地面の冷たさだけでした。公園には幸い荒めの海砂を表面に敷き詰めた公園と少し芝が生えている公園が小さな道を隔てて並んでいて、両方の公園を行き来することで、別々の足裏感覚を味わうことができました。雨の日も傘をさして歩いて見ると、意外と雨水の流れやぬくもりを感じることができ、同じ地面でもこんなに違うんだと改めて思いました。

しばらくして、公園で靴や靴下を脱いで散歩した後、足を洗い、また靴下と靴を履くのだから、いっそのこと面倒だから家から裸足ででたらどうだろうかと思いました。ただ人目があります。家の前は小学校から高校まで一貫教育の女子校の通学路で、出かけるときは良いのですが、返ってくる頃は、女子の目にさらされます。さらに近所のうるさいおばさんの目もあります。まあいいかの乗りで取り合えず、一度やってみることにしました。

同じ裸足でいるのにも、中学生の柔道部の部活で裸足でいるのと比べたら、「へんなおじいさん」扱いされるかもしれないという気持ちと、近所のおばさんに聞かれたら何と答えようかと思いながら外へでたとたん、隣のおばさんがゴミ出しをしていました。

「あら、裸足でどうしたの?」案の定、興味深そうに聞いてきました。

「おはようございます。裸足で走ると健康にいいって」私は、おばさんの詮索が面倒くさいので、そう言って、おばさんの前を走ってにげ、その場をしのぎました。たぶん私の後ろ姿が見えなくなるまであの噂好きの目で追っているだろうと一生懸命裸足で走り出しました。

これが私が裸足で走り出したきっかけです。いざアスファルトの上を走り出すと、同じ舗装された道でも、いろんな状態の舗装があることがすぐに分かりました。新しく舗装されたばかりの油分の多い道、油分がかれ切って小さな砂利が気持ち良い道、砂利が崩れて表面が凸凹で走るのに工夫が必要な道など様々です。意外と痛くありません、むしろ裸足で走るとアスファルトでも気持ちが良いのだと感じることができました。要するにいままで靴を履いて走っているときは、気にも留めていなかったことを感じることができたのです。裸足で走って出かけ、公園で運動して、また走って帰る。帰り道の通学路の女子の目は、視線を感じたものの、彼女たちは「変な人に近づくな」と教育されているらしく、こちらが視線に応答して目を向けると、目を背けます。人間は変なもので、人の反応はこんなものかと一度思えれば、気にならなくなるもので、それ以来ずっと裸足で朝の運動に走って出かけることにしました。ちょっとした勇気、家を出るときに靴を履かない勇気さえあれば大丈夫です。

面倒な靴の脱ぎは気からも解放されました。

裸足で歩くと自然と正しい歩き方になる!

そうは言っても、走り始めたころは、足の裏に豆ができたり、ちょっと痛かったりもしました。しかし、2カ月もすると慣れてしまってすっかり痛みどころか楽しみになっていました。

単なる慣れと書きましたが、私は慣れではなく、裸足で歩いたり、走ったことで正しい足の使い方が自然と身についたと思っています。つまり、もし走ったり、歩いたりして足の裏に痛みがあるようなら、それは間違った歩き方か、足裏の筋肉と甲の神経が弱っている証拠だと思います。

現在は、小石があろうが、アスファルトの凸凹があろうが全く気になりません。注意深く自分の足の動きを観察すると、小石が足に当たった瞬間に縦横に足裏の筋肉がアーチをこしらえて、石を踏み込むようなことにならないのです。たぶん、自然と痛さを避けるために筋肉と神経が蘇ったのだと思います。そして正しい歩き方、足の着き方、走り方が自然になっていったのだと思います。

私のカラダが覚えた走り方、歩き方は